|
施設紹介 |
|
県央県南クリーンセンターは、ごみを適正処理することはもちろん、広域化の利点を生かし、ダイオキシン類の徹底削減と高い環境性を達成する21世紀対応の施設です。処理能力は一日300トンを有し、地域内で発生するごみを安定的に処理する主要施設としての役割を担っており、多くの住民の皆さんの生活環境の向上に寄与するものです。
また、この施設はごみを溶融し熱分解ガスを発生させ、急速冷却したガスを回収します。その後、酸洗浄、アルカリ洗浄と脱硫を行い精製ガスに改質します。これを燃料として、ガスエンジンで発電するシステムのガス化改質方式の処理施設です。この施設には発電能力1,500kWのガスエンジンが5台備えてあり、最大7,500kWの発電を行うことができます。
この施設から排出される物質は、スラグ、メタル、硫黄、工業塩などとして資源化され、全て再利用できるため、従来のような埋め立て処分の必要がありません。また、このほかにも、約1,400m2のプラットホーム、約9,200m3(7.1日分)のごみピット、自動料金徴収システムの採用など、数多くの特徴を備えています。 |
|
基本理念 |
県央県南クリーンセンターは、
◇環境保全対策の徹底と快適な生活環境の創造
◇ごみから回収したエネルギーの再利用と全てを再資源化
◇高度な技術による施設の信頼性と安全性を確保
に積極的に努めます。 |
|
|
|
4つの基本方針 |
地域の皆様に愛される施設であり続けるために
県央県南広域環境組合の基本的な考え方を説明します。 |
|
@万全の環境保全対策 |
|
|
|
ダイオキシン類を発生させないためには、炉内で燃焼ガス中のダイオキシン類を分解することと、冷却過程で再合成させないことがポイントです。
約1,200℃の高温反応炉の中で2秒以上滞留させ、ダイオキシン類はもちろん、その前駆体となる化合物を極限まで分解、ガスを改質します。また、独自のショック・クーリングと呼ばれる急速冷却過程で再合成そのものを抑制します。これにより、従来技術では困難なダイオキシン類排出基準値0.01ng-TEQ/立方メートルNを実現しています。(国基準0.1)
更に高度なガス精製技術を駆使することで窒素酸化物、硫黄酸化物等についても、法律規制値を大幅にクリアしています。 |
|
|
|
|
A施設の信頼性と安全性の確保 |
|
|
|
長年に渡る工業化技術として築きあげられてきた要素技術(ごみの脱ガス、高温溶融、ガス発電、水処理など)が県央県南クリーンセンターに活かされています。
また当センターでは、最新鋭のコンピュータシステムを採用するとともに、操業のあらゆる情報がわかるようにセンサー・ITVカメラを場内に設置し、運転監視を行なっています。 |
|
|
|
100%資源化、すべてリサイクル |
|
|
B資源化物、エネルギーの再利用 |
|
|
|
|
|
埋め立て処分する主灰・飛灰がなく、資源化物の全量再利用が可能です。
従来技術では、燃焼ガス中のダイオキシン類や鉛などの重金属をバグフィルタで飛灰として補捉していましたが、高温反応炉でガス化改質して回収したガスは、急速冷却・洗浄され、飛灰源物質(ダスト・溶融塩・重金属・塩素など)は水処理側に移行します。水処理では飛灰源物質を3つの形態で分離回収します。そのため埋立処分費が不要となり、ごみ処理ライフサイクルコストが低減されます。 |
|
|
|
|
|
C時代に即した発電余熱利用システム |
|
|
|
|
|
当方式では回収されたクリーンな精製ガスを燃料としてガスエンジンによる発電を行い、電力は場内で利用されます。その際発生した熱についても隣接する余熱利用施設に供給することでコジェネシステムを構築しています。
○余熱利用施設はこちらへ
|
|
|